八幡平-秋田駒

夏合宿のあと八幡平から秋田駒ケ岳までを縦走した。オオシラビソの独特の香りのある東北の山を体験した。最初の泊りはバス停で寝た。同行のKさんが唇を蚊に刺され、腫れて大変だった。
河原に温泉が湧き出ているところに泊まった。着いた時はまだ太陽が高く日差しが暑かった。しかし地元の人はタオルを肩に河原の適当なところでお湯を浴びて帰っていく。日中に温泉に入るのは何かそぐわないような気がして、私たちは夕方になって入ったのだがこれが大間違いであった。入ると同時にアブの群れが襲い掛かってきてのんびりと入っているどころではなかった。湯の上に浮かんでいるアブの遺骸と一緒にお湯につかることになった。
この下流には鳥越の滝がある。この滝壺は10メートル以上ある丸い天然の温泉プールだった。ぬるめで泳ぐにはちょうど良かった。
秋田駒には雪渓が残っていて合宿の残りのジュースの素でコッフェルいっぱいのみぞれを作って食べ、頭痛を起こした。
秋田駒は花の多いところだが特に立派な蝦夷つつじが一株あった。山歩きで出会う花は景色と共に楽しみの一つである。しかもかなり大きな楽しみだ。
秋田からの汽車は夜遅かったので田沢湖でボートに乗って遊んで時間をすごしたのだがそのために秋田の竿灯祭りを見逃してしまった。丁度その日は東北三大祭のひとつである竿灯祭りの日であった。

2 件のコメント:

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同行したKです。よく覚えていてくれました。気になっていた滝壺の滝が鳥越の滝という名前とはまったく知らなかった。懐かしい景色です。合宿最終日に右目のまぶたを切って医者に縫ってもらい汗をかくなと言われたのですが山を歩くのにそんなこと無理だなあと思いながら歩きました。下山して抜糸してもらいに病院にいきましたがそのとき病院にいた人たちが何をしゃべっているのかまったくわからなかった。稜線の雪渓真下で朝コッフェルにゼライスをいっぱい作って腹を膨らしたのは何かもの悲しかった記憶があるのですが食べるものなかったのかな? 

竹辺肇 さんのコメント...

ちなみに温泉の名前を調べてみたらなんと滝上温泉だった。