白山

1963.7 夏合宿の前にちょっと時間が空いたので高校時代の友人を連れて白山に行った。お前、山に行っているんやろ、ワシも連れてってくれという訳である。同期のKさんにも一緒に行ってもらった。白山はこの時が始めてである。雨が降ったが楽しかった。黒百合を見たのはこのときが初めてだと思う。岩間温泉では谷川に湧いている温泉に入った。温泉といってもただお湯が湧いているだけで何の設備もない。
この山行は部には届けていないし、無届けなんて意識は頭からなかった。ずっと後で聞いたがリーダー会で問題になったらしい。ひょっとしたらクビ(退部)になっていたかもしれない。
白山は良い山である。花も綺麗だし、雪渓も温泉も多い。なにより名前が美しい。その姿そのものである。
余談だが金沢の兼六公園には倭武の尊の巨大な銅像がある。その前の小さな石橋の右(多分)端から2番目の石に立って見上げると鼻の穴から空が見える。
ちなみに黒百合の花の香りを知っていますか。非常に独特な強い匂いがする。恋の花と言われる所以かもしれない。

1 件のコメント:

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この山行きも懐かしい。室堂では横殴りの雨風の中、テントを張った。クロユリに加えミヤマオダマキを見つけたときも感激した。下山途中帽子を拾った。岩間温泉に着いたらその持ち主にあってビールを1本いただいた。初めて山でビールを飲んだ。噴泉塔の姿もよく覚えている。白山は私が中学の頃、福井市足羽川の河原でよく眺めていた山なので実際この足で行ったことに感動した。この時以降8回登っている。直近は一昨年夏であったが観光新道の下りで足腰の弱ったことを再認識した次第。