野宿

秋田駒の次は薬師岳に行く予定だったが日程が順調に進み、予備日を下界で過ごすことになった。しかしその為に宿に泊まるなんてことは考えていなかったので何の予算処置も無く駅で二晩を過ごすことになった。日中は喫茶店とか映画で時間を過ごした。駅には夜でも人がいた記憶がある。夜行列車が時々走っていたせいもある。しかしながら人目が多く、街中は野宿をするには不適切なところである。
最高の野宿は一人で合宿の下見に行ったときに山間の田圃の中の藁掛けに潜り込んで寝たときである。静かだし暖かいし何の妨害も無く気持ちの良い朝を迎えた。藁掛けとは稲藁を積み重ね、上に屋根形に藁を被せてある。下に積んだ藁は使うと抜き取られるのでちょうど程良く人が入れる空間が出来ていた。程良いクッションでシュラフに包まって寝た。

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