38豪雪

1963.1は強い寒波で明けた。38豪雪といわれる大雪が日本列島を襲ったのである。私たちは正月休みに青山高原に行ったのだがとても寒く吹付ける風雪の中を歩いた。
その38豪雪のさなか北アルプス薬師岳で愛知工大の遭難が発生した。山の怖さを教えられる事件だった。詳細を知りたくて近くの駅の売店へ新聞を買いに行った。山行きに魅力を感じ始めていたところに起きた事件であったが山へ行くのが怖くなるとかはまったくなかった。しかしその後の活動に慎重さをもたらしたかもしれない。当時は挑戦的な山行が多かったと見え、魔の山と呼ばれた谷川岳でも多くの遭難者があった。そんななか始めたワンダーフォーゲルと言う名の山登りであったから家族は大分心配したようである。岩登りはせずに山歩きであると説明していた。

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