雪の三方岩岳

多分1966年3月だと思うが雪のあるうちに三方岩岳に登りに行った。大杉さんの所に止めてもらってこの地方の名物(?)のジャガイモの甘辛煮っ転がしを沢山食べた。なぜかこのジャガイモは長崎辺りから来ると言っておられたと思う。
登山口の手前の谷は大きな底雪崩のデブリを越えて行った。朝方の温度が低い間はまるで運動場を歩いているようで快適だった。夏ならばブッシュ帯の上り道なのだがまっすぐ登れた。
頂上の岩の手前でどう登ろうか迷っていると熊撃ちの猟師が3人で登ってきて大分下のほうをトラバースし向こう側の尾根に取り付いていた。そのルートを取り頂上に行くことができた。頂上からは文字通り真っ白な白山がよく見えた。
帰りはだんだん雪が緩んできて時々ブナの根元の穴に踏み込んだりした。
学生生活の終わりだった。

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