1965.8 白馬-槍ヶ岳

北アルプスの稜線歩きは楽しい。卒業後は東京の方に行くと考えていたので大阪にいる間に北アルプスを全部行こうと計画したのが白馬から穂高までの補給なしの縦走である。近藤勝也さんと二人、ツェルトを使って荷を軽くした。最終的に槍ヶ岳の先の南岳で断念したが充実した山行だった。当時の記録があったので載せてみる。

1965/8/1 信濃四谷‐猿倉‐白馬尻


8:31 近藤は第2白馬に載っていず
   米 160円 12日x4合x2人=9升6合=14.5kg
11:51 近藤9:38の汽車で来る。食糧、その他購入終わり。
本日天気晴朗、温度高し
12:15 バス出発
12:55 猿倉着 パックをしなおし、リンゴをかじる
13:10 出発
14:45 白馬尻小屋
15:00 TS
19:20 就寝

8/2 白馬尻‐白馬岳‐天狗


4:40 起床
5:50 出発
7:35 大雪渓終わり
8:05 小雪渓横 ミゾレを食べてゴキゲン
9:30 お花畑
10:40 頂上ホテル通過 昼食
11:35 頂上 記念写真  16・6度 61% 
12:30 葉書を書く。水を補給し天狗に向かう予定。ガスが段々とひどくなる。涼しくなったので行動には楽。ミカンの缶詰を食べ元気をつける。
13:10 S
13:35 杓子岳手前鞍部
14:15 鑓手前鞍部
14:45 鑓中腹 ガス一面 視界50m
15:03 間食 小雨がぱらつく
16:00 TS 天狗小屋 青空が見え出す コマクサ
19:05 就寝

8/3 天狗‐唐松‐五竜


4:30 起床 天気:晴 風が冷たい
6:00 出発
6:15 天狗岳
6:40 キレット入口
7:15 最低部通過
7:55 Ⅰ峰、Ⅱ峰の間
8:40 Ⅱ峰
9:22 唐松手前ピーク 快晴 西風
9:45 唐松岳 昼食
11:00 唐松小屋を通過
11:57 コル 雪渓 ガス 薄日  昼寝
13:10 神戸高校山岳部
13:33 五竜手前尾根  間食
14:33 TS 五竜小屋 夕立(10分ぐらい)水を汲みに行く 雪渓は大きい
16:00 気象
17:50 食事を済ませ水汲み
19:00 就寝

8/4 五竜‐八峰キレット‐鹿島槍‐冷池‐種池


3:55 起床 快晴
5:40 出発
6:45 五竜岳
7:35 第Ⅰ峰手前ピーク
8:10 第Ⅰ峰と第Ⅱ峰中間ピーク
8:50 第Ⅲ峰手前コル 昼食
10:02 キレット小屋手前ピーク
10:29 キレット小屋  サイダー150円(見ただけ)
10:50 八峰キレット手前 人待ち
11:00 キレット通過
11:15 信州側ガス
11:55 鹿島槍もうすぐ ファイト
12:05 ガスが黒部側へ越える
12:50 鹿島槍ヶ岳  間食
13:30 ガス 薄日
14:10 雪渓 沢山あったが寄ったのは始めて
14:30 冷池小屋を通過
14:40 大谷原分岐
15:25 飯を食う。腹が減っては戦にならん
16:40 種池小屋 シラビソの木がきれい 気象
17:10 TS 水汲み
長い長い道のりであった。結局予定より一日早く種池に着いた
台風接近により明後日は荒れる模様。針木小屋に避難の予定

8/5 種池‐岩小屋沢岳‐鳴沢岳‐針ノ木岳‐針ノ木峠


4:30 起床 台風15号九州西 台風16号本州南(これが危険か)
6:15 出発
6:55 八ヶ岳、南アルプスが見える
7:30 岩小屋沢岳
8:15 新越乗越すぐ西雪渓 針の木峠に槍が見える
8:55 鳴沢岳 白山が見える
9:50 赤沢岳 昼食 黒部ダムが目の下 立山バック
11:15 ダムサイトの一部が見える
快晴 信州側ガス 黒部側の青空の美しさ較べるものなし
11:22 立山上空でジェット機が宙返り
12:23 スバリ岳
12:50 スバリ、針ノ木の間雪渓 ミゾレ
13:55 針ノ木岳 間食 よく見える
15:33 針ノ木小屋 TS
19:00 就寝

8/6 針ノ木峠‐蓮華岳‐北葛岳‐七倉岳‐船窪小屋


5:10 起床 快晴  船窪まで行こう
6:30 出発
7:15 蓮華岳 展望非常によし
8:20 蓮華、北葛鞍部
9:30 北葛岳
10:15 鞍部を過ぎたところ ガス (昼食)
台風は山口、広島あたり
11:50 七倉岳
台風は日本海へ
13:15 船窪小屋

8/7 -船窪岳‐不動岳‐烏帽子岩


5:45 起床 天気良 風少々
7:40 出発
8:15 船窪岳
10:55 昼食
12:55 不動岳通過
13:26 南沢岳手前 南沢分岐  快晴
14:15 南沢岳頂上 すぐ北に雪渓  間食
15:23 TS 烏帽子岩下草原
18:15 食事も済み日も沈みかける
日程の半分を消化した。あとは荷も軽く気も楽である
ここにある花 チングルマ ウスユキソウ ハクサンチドリ ウサギギク イワカガミ
食べられる草 アザミ ヤマニンジン

8/8 烏帽子‐野口五郎‐水晶小屋


4:25 起床  快晴 富士山が見える
6:30 出発
7:05 烏帽子小屋
9:00 靴修理
9:25 昼食 雪渓
10:45 野口五郎小屋
11:00 野口五郎岳
11:25 槍が目の前  1時間ポカン
13:35 水晶手前ピーク 晴
14:00 水晶小屋  半分屋根なし 今日はここをTSとしよう
拾ったナスビで焼きナスを作る

8/9 水晶小屋‐赤牛岳‐水晶小屋‐祖父岳‐祖父沢源頭


4:30 起床 風強くガス
5:25 出発
6:15 高天原分岐 ガス上がり快晴 富士山見ゆ
6:33 ほぼ中間
7:20 赤牛岳 富山平野、能登半島見ゆ 天気快晴 風も収まる
黒部ダム 眼下
8:20 雪渓 昼食
10:50 水晶岳  水晶探し
12:05 水晶小屋に戻る 間食
13:25 祖父岳
14:15 祖父沢源頭TS テント数20数張り
散歩 テント数 40

8/10 -黒部源流‐三俣山荘‐双六


5:00 起床 快晴 雲ひとつなし
6:25 出発
6:35 祖父岳、三俣分岐
7:18 黒部源流
8:25 三俣山荘
8:58 槍が間近 天気快晴
9:57 お花畑 昼食 昼寝
11:03 靴修理
11:55 双六TS 拾得物 トリスウィスキー、缶詰 海苔 帽子 ピーマン
14:13 相変わらず快晴 シュラフを拡げて寝そべっている。
ここでは色々なものが落ちていて面食らう。ウサギまで落ちていた。
近藤は洗濯の夢が破れたと嘆く。
明日も明後日も短いコースタイムでのんびり出来る。
上高地へ行ったらウィスキーを飲もう
ボッカ力には相当余裕がある
夢だった白馬-穂高縦走も成功しそう。今日の天気は2,3日は持つだろう

8/11 双六‐槍ヶ岳‐南岳


4:45 起床 薄曇
6:10 出発
7:05 槍 目前
7:45 水 氷砂糖
8:55 槍の肩 槍ヶ岳ピストン
9:45 新穂高温泉分岐 昼食
10:35 大喰岳
10:50 中岳 小雨 ガス
11:40 南岳
11:45 南岳避難小屋
風雨が強くなってきたので今日はここで泊まる事にする
天気が崩れて残念

8/12 南岳‐槍沢‐横尾‐上高地


4:50 起床
7:30 出発
9:00 槍沢
10:30 横尾 昼食
13:40 上高地 バスターミナル

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